※追記1
3. 珈琲豆のおいしく飲める期間、保存できる期間適切に焙煎され、新鮮な珈琲豆を手に入れた場合… 豆のままとコーヒー粉ではおいしく飲める期間が変わってきます。 ★珈琲粉の場合なら、2〜3週間 ★珈琲豆のままなら、1〜2ヶ月 注1:珈琲豆のおいしく飲める期間は焙煎方法や焙煎度合いによっても異なります。 注2:焙煎されてから日数の経過した古い珈琲豆では、保存をしても意味がありません。 注3:1ヶ月も香りがもたない珈琲豆の原因は、生豆の品質が悪いか、焙煎が悪いかのどちらかです。
4. 保存の考え方 「保存はあくまでも保存です」いくら新鮮な珈琲豆を手に入れ専用容器で保存したとしても、保存はあくまでも保存です。 保存は珈琲豆のおいしさを一定に保つものではありません。 「容器に入れ保存をしてるから大丈夫だろう…」と思いがちですが、これは間違いです。 ダメになってしまった(古くなってしまった)珈琲豆は、 身体のことを考えると飲まないほうがいい場合もあります…。 生鮮食品に例えられている食品なのに、賞味期限が半年もあることに違和感を感じませんか? 缶入りの珈琲豆や真空パックの珈琲豆なども同じく勘違いされやすいものです。 (勘違いされやすい真空パックの珈琲豆については下記もご参照下さい)
5. 間違えやすい新鮮な珈琲豆私たちのコーヒー業界では、コーヒーは生鮮食品に例えられますというお話しましたが、 ただ、勘違いしてほしくないのは、魚や野菜などのような生鮮食品ではないということです。 コーヒーはそんなにすぐに悪くなるものではありません。 では、「焼き立てのコーヒー」や「焙煎したてのコーヒー」はどうかと言えば、 個人的には「焼き立てのコーヒー」や「焙煎したてのコーヒー」が、 コーヒーの一番のおいしさだとは思っていません… 焙煎してすぐの珈琲豆でコーヒーを淹れた場合には、 味が不安定でカドがあり、薄くて軽い味になる傾向があります。(味が落ち着いた珈琲豆との比較結果) そういう意味では、私が焙煎を通してコーヒーに感じるのは、和え物やカレーなどに近いものです。 「良い焙煎」がされた珈琲豆は、 何日か時間を置いたほうが旨みが落ち着きおいしくなる特徴があります。 焙煎してすぐの珈琲豆よりも、 何日か落ち着かせ、贅沢な味わいになったコーヒーは格別です。 たまにはそんな素敵な時間の使い方もいいのではないでしょうか。 注1:上記は焙煎方法、焙煎度合い、淹れ方(抽出法)によっても異なります 注2:うるさいほど新鮮さを謳う珈琲店は、焙煎が適切にできていなかったり、 全自動の焙煎機を使っている場合がほとんどです。 職人が丹精込めて作った珈琲豆と、ボタンポチッでチャチャッと作られた珈琲豆では、 当たり前ですが味は違います。
6. 一目でわかる新鮮な珈琲豆の「粉の膨らみ」
● 追記1.上海の虹橋開発区でお店をされているTさんからの質問 真空パックでなければ香りがすぐにとんでしまうのではないでしょうか?真空パックのことを少しご説明さていただきます。(お時間があればお読み下さい) コーヒーの香りというのは、コーヒー豆(粉)自体が出しているもので、 目に見えないガスだとお考えください。 その目に見えないガス(つまり香り)は焙煎をされてから出てくるものですので、 焙煎してすぐのコーヒー豆というのは真空パックはできません。 (空気を抜いてそのときは真空パックになったとしても、 豆自身がガスを出し続けますので、袋はピチピチにはならず時間が経過すれば必ず膨らんできます) 珈琲豆を豆のままパック詰めすると膨らんできます。 (袋が膨らんでいないものは、珈琲豆が焙煎されてから時間が経っていて古くなっている可能性があります…) 豆の状態と粉の状態でガスの出る量を比べますと、粉のほうが多くなります。 これは豆よりも粉のほうが表面積が大きくなるためです。 (粉にしたときに、珈琲豆の中に含まれる70%ほどの香りが一気に出てくると言われています) 真空パックで店頭に並んでいるもの、それもピチピチに空気が抜かれたものなどというのは、 見た目はキレイに見えますが、実はコーヒーの香りを意図的に抜いた状態でなければピチピチにはできません。 焙煎をしたあとで意図的に香りを抜き、香りの少なくなった豆を真空パックしているということです。 こういうことを知ると、真空パックのコーヒーが本当に香りがいいかどうか疑問をもたれるかもしれませんが、 真空パックのコーヒーというものはこのように作られているということです。 これは良いとか悪いとかの問題ではなく、そういうコーヒーだということです。 提案としましては、本当に香りを大切にしたいとお考えであれば、 豆のままでの保存を検討されるか、粉の状態であれば1〜2週間に一度のサイクルで、 新鮮な珈琲豆を購入されることをオススメいたしますよ。 遠方の方であればまた話は別ですが、 新鮮な珈琲豆のほうがおいしく飲んでいただけると思います。 また何かわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。 ありがとうございました。 ● 追記2.珈琲豆の表面の油について 珈琲豆がピカピカ光っているのは、水分ですか?珈琲豆についている水のようなものは、水分ではなく珈琲豆の油です。 珈琲豆の中には油分が含まれていて、焙煎を深くすることにより表面に出て光っているように(濡れているように)見えます。 珈琲豆の油分は、焙煎されてからの時間経過によっても出てくる油もあるので、 焙煎が浅いもので珈琲豆の表面に油が出てきているものは、 焙煎されてから時間が経過している可能性があります。 この油は粉の状態ではわかりませんが、豆の状態で見ると一目瞭然です。 珈琲専門店に行ったときにはぜひ確認をしてみて下さい。 珈琲豆を保存容器で保存するときには、深煎りの珈琲豆では保存容器に油が付着します。 珈琲豆を入れ替えるときには、その油をしっかり拭き取るようにして下さい。 いくら焙煎し立ての新鮮な珈琲豆を手に入れても、保存容器に古い珈琲豆の油がついていると、 その油が劣化していき、新鮮な珈琲豆に臭いまでついてしまいます。 ● 追記3.バルブ付きの珈琲袋について 珈琲豆の袋に穴がついているのですが、何の穴ですか?珈琲前の袋についている穴というのは、たぶんワンウェイバルブだと思いますが、 このバルブは、外からの空気は袋の中には入らず、内側の珈琲豆から出た炭酸ガスが抜ける仕組みになっています。これは袋が破裂しないように炭酸ガスを抜くバルブとも言えます。 このバルブを珈琲専門店では「へそ」と呼びます^^ ただこのバルブは、珈琲豆の袋がパンパンに膨らんできて始めて効果を発揮するものですが、 古い珈琲豆が袋の中に入っている場合には、珈琲豆から出てくる炭酸ガスも少ないため袋は膨みませんので、 わざわざバルブが付いている意味もありません(このような珈琲豆はスーパーなどに多いですが。。) あとこのバルブの欠点としては、珈琲粉の微粉が入り込んでしまうと外からの空気も通れるようになってしまいます。 そうとは知らずに、このバルブが付いているから安心!と思っていると、酸化した不味い珈琲豆だったなんてこともあります。 ではどうしたらいいのかと言えば、バルブがついていても、ついていなくても、 袋詰めされてから時間の経過している珈琲豆の場合にはほとんどの場合膨らみます。 (上記の真空パックでの写真を参照して下さい) ですので、スーパーなどで珈琲豆を選ぶときには、プクプクと膨らんでいる袋のほうが、 新鮮である可能性はあります(焼き立てを袋詰めされているならなおさら膨らみます)
【ひと言メモ】 保存瓶、保存容器の手入れ、掃除方法珈琲豆の保存瓶や保存容器は、毎回洗わなくても、ティッシュなどできれいに拭くだけでも大丈夫です。 汚れで一番厄介なのは珈琲豆の油(茶色に汚れたように見えるのはコーヒーのオイル分です)で、この珈琲豆の油が保存瓶や保存容器に付着し、ほったらかしにしておくとその油が酸化し劣化して、嫌な臭いを放つことになります。ですので、このコーヒーのオイル分だけは珈琲豆を保存容器にいれ替える時に必ず拭き取って下さい。 どうしても珈琲豆の匂いなどが気になる場合には水洗いをして、完全に乾かしてから次の珈琲豆を保存容器にいれるようにして下さい。珈琲の保存容器を洗剤で洗う場合には、匂いのない洗剤で洗って下さい。匂いの強い洗剤で洗うと、保存容器から匂いが移り、珈琲豆にも洗剤の匂いが移ってしまうので注意をして下さいね。
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