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粉の量を多めに使おう!
たまには贅沢な飲み方をしてみませんか?

松屋式 抽出の前半と後半を分けたもの2

「コーヒー豆は粗く挽いて、量を多く使うほうがおいしくなる」

こんな話を聞いたことがあるでしょうか?


コーヒー豆を粗く挽いたときの味の特徴は、9章【器具に合った粉の粗さを知ろう!】でもお話しましたが、では、粉の量を変えると味はどう変化していくのでしょうか。

時間のあるときは、こんな実験を試してみると面白いと思いますよ。



抽出したコーヒー液
松屋式ドリップ:30gの粗挽きで300cc抽出したものを、3分割したものです。

Aのほうが濃く、Cになっていくほど色が薄くなっているのがわかりますね。
本来、お店などで出されるコーヒーは、このA、B、Cのコーヒー液が混ざっているものが一般的です。

では、A、B、Cの液体では味はどう変化していくのかというと、Aの方は濃く力のあるクリーンな液体で、Cに近づけば近づくほど薄く出がらしのような雑な味になっていきます。そして、Cになると豆によっては舌を刺すようなエグミや違和感があります。

つまり、コーヒーの成分というのは前半に濃くて良い成分が出てきやすく、後半になるにつれて薄く雑味のある成分になっていく傾向があるということです。(豆の品質や焙煎とも密接に関係していますが)

なので、「コーヒー豆は粗く挽いて、量を多く使うほうがおいしくなる」というのは、粗挽きで味が出にくくなってしまう(薄くなってしまう)欠点部分を、粉の量を多く使うことによってカバーしてあげることを狙った入れ方なわけです。つまりは応用編ですね。

そして、ドリップの抽出技術というものは、前半部分にどれだけ濃くてクリーンな液体を作れるかどうかにかかっているともいえるものなんです。

この前半に出てきやすい成分の傾向に、もっと応用を加えているのが8章【いろいろな入れ方(抽出方法)を知ろう!】でも紹介した松屋式ドリップの抽出理論です。

それまで僕の中では、「透明感のある味」と「コクのある味」というのは相反するものだとばかり思っていましたが、この松屋式ドリップに出会ってからは、その味は共存できるものだとわかりました。

ちょっと贅沢なコーヒーになってしまうかもしれませんが、たまにはそんな楽しみ方をされてみるのもいいんじゃないかと思います。ぜひオススメしたいドリップのひとつです。

松屋式ドリップを見る




9、器具に合った粉の粗さを知ろう
コーヒーミルの選び方とコツ

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