珈琲保存法は常温?冷蔵?比較実験
珈琲豆の保存方法は、常温?冷蔵庫?それとも冷凍庫?…巷にはいろいろな意見がありますが、
今回は常温保存と冷蔵保存を比較し、保存方法が変わるとどう違ってくるのか…という実験をしました。
実験では、焙煎してすぐの珈琲豆を密封し、常温で保存した珈琲豆と、冷蔵庫で保存した珈琲豆に分け、
12時間後にペーパードリップしたときの珈琲豆の膨らみと液体の濁りを検証しました。
実験条件は以下です。
珈琲豆:マンデリン ブルーバタック
焙煎度:フレンチロースト
焙煎日:11/18
試飲日:11/19(焙煎から12時間後)
保存方法:密封し、常温保存(12℃)、冷蔵庫保存(5℃)
抽出法:ペーパードリップ(松屋式ドリップ)
豆量:15g
挽き方:粗挽き
湯温:87℃
抽出量:120cc(前半60cc後半60cc)
常温保存と冷蔵保存の「膨らみ」を比較
常温保存と冷蔵庫保存の膨らみを比べていきます。冷蔵庫保存の珈琲豆は時間を置いて常温に戻しました。その後、珈琲豆を挽いて、すぐに87℃でペーパードリップをスタートします。下記が最初にお湯をかけたとき(蒸らし段階)の膨らみです…違いはわかるでしょうか。
こちらは常温保存した珈琲豆です。焙煎してから12時間経過しただけの珈琲豆なので、当たり前ですがよく膨らんでいます。この新鮮なうちの膨らみは、「ハンバーグ状」「お饅頭状」などと呼ばれています。ほんと美味しそうですね。
こちらは冷蔵保存した珈琲豆です。写真の違いはあるものの、冷蔵保存も常温保存と同じようによく膨らんでいることがわかります。蒸らし段階での膨らみ比較に関しては、あまり違いはないようです。
常温保存と冷蔵保存の「珈琲液の濁り」を比較
常温保存と冷蔵保存の珈琲液の濁りを比べていきます。先程ペーパードリップした珈琲液が下記です…違いはわかるでしょうか。
左が常温保存した珈琲液、右が冷蔵保存した珈琲液です。共に、前半に淹れた珈琲液です。珈琲液の濁りは写真ではわかりにくかもしれませんが、見た目はほとんど大差ありません。
常温保存した珈琲液、右が冷蔵保存した珈琲液です。共に、後半に淹れた珈琲液です。珈琲液の濁りは後半部分でも、見た目はほとんど大差ありませんでした。
結果
今回の実験では、フレンチローストのマンデリンを、常温保存と冷蔵庫保存に分け、ペーパードリップで淹れて実験しました。焙煎翌日の試飲結果としては、珈琲豆の膨らみと珈琲液の濁りについては、ほとんど違いはなかったように感じます。香味の違いについては、香りは常温保存 > 冷蔵保存、味は常温保存 < 冷蔵保存のように感じます。カップ数が各1ずつだったので信頼性に欠けますが、今後改めてカップ数を増やして実験したいと思います。(どこかの時点で、香りは常温保存 < 冷蔵保存、味は常温保存 < 冷蔵保存となるので、家庭での保存方法は、密封して冷蔵庫、または冷凍庫保存をおすすめします。)
おいしいコーヒーに大切なのは保存方法のコツです。まずはこの6つのポイントを知ることから始めてください。
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