コーヒーの賞味期限は?
■質問
貴社で扱っていらっしゃる珈琲豆の賞味期限はどの程度でしょうか?
■野村返答
こんにちは、野村です。
ご質問頂きありがとうございます。
それでは質問にお答えさせて頂きます。
珈琲豆の賞味期限は簡単に言いますと、
粉の状態と豆の状態で変わってきます。
粉の状態:3週間ほど
豆の状態:1〜2ヶ月ほど
上記は、密閉容器に入れ冷蔵庫で保存した場合のおいしく飲める期間です。
下記も合わせて知って頂きたい知識となりますので、お時間あるときにお読みください。
コーヒーの場合、私の考え方を言わせていただければ、、「賞味期限」という考え方はあまり適したものではなくこの質問にはお答えしづらいのですが。。少し長くなってしまいますがお付き合い下さい。
まず、一般的な賞味期限ということであれば、通常販売されている大手コーヒーメーカーの珈琲豆と同じく半年でも一年でも「飲める」とお考えいただいても間違いはありません。ただし、「飲める」ということであれば、どれだけ古いコーヒーでも飲むことはできると思います。
コーヒーは保存料も添加物も一切入っていない食品であり、時間と共に酸化(劣化)し腐っていくということをまずは知っておいてください。私達の珈琲業界では、コーヒーは生鮮食品に例えられるほど鮮度が重要なのは常識となっています。
では、「鮮度が重要」なのに、なぜ大手のコーヒーには賞味期限が半年や一年と表示されているのか?と疑問になると思いますが、それは大手が売りやすい市場、つまり大量販売を大前提とした市場作りがされているためです。
味の面では新鮮なほうおいしいかもしれないが、鮮度を重視すると流通上問題が出てくるし、期間も短く売りにくい…。これはあくまでも推測の域を出ませんが、日本全国ほとんどの場所に、1日もあればものが届く今の時代でも、賞味期限という曖昧なルール改正が一向に行なわれないのは、改正されたくない人たちがいるのだと思います。
このような状況なので、多くの方のコーヒーのイメージというのは、今でも「コーヒーを飲むと気分が悪くなる」「お腹がゆるくなる」などということが、さも当たり前かのように語られるのです。コーヒーは身体に悪いもの…そういう刷り込みが今もあります。
「コーヒーを飲むと気分が悪くなる…」腐っている食品を口にすることはまずないでしょうが、口にした方がいたとすれば、それは当たり前でしょとと感じると思います。それと同じように、腐っているコーヒーを飲めば、多くの方が「気分が悪くなる」「お腹を下す」のは不思議ではありません。
つまり「気分が悪くなる」「お腹を下す」というのは、腐っていたコーヒー(鮮度の悪くなったコーヒー)を飲んでいた可能性があるということで、スーパーなどで販売されている珈琲豆(粉)を購入する場合には、運が悪ければ、焙煎されてから半年以上も経っている珈琲豆(粉)を購入してしまう可能性もあるということです。
ただ、単純に「大手のコーヒーが悪い」と言いたい訳ではないですが、商品を買う側(消費者)としても、どの程度のコーヒーを求めていて、何を選ぶか(選びたいと思っているか)を考えておくことが重要な時代なのだと思います。自分の求めているものに興味がない…、他人に任せっきりいい…、できればそうはなってほしくないと思います。
インスタントコーヒーで満足される方、コーヒーメーカーで満足される方、こだわりのコーヒー専門店でないと満足できない方、色々な方がいらっしゃいます。
大量に販売されているコーヒーであれば、質の部分はある程度落ちてしまうことは仕方がないことでしょうし、逆に、レベルの高いコーヒーを手に入れたいということであれば、手間暇をかければ満足できるおいしいコーヒーを手に入ることも可能です。高いものが全ていいものとは限りませんが、自分が満足でき納得できる買い物はしたいですよね。
色々と話が脱線してしまいましたが、
このようなことから、私としては賞味期限ということではどこに線引きをしていいのかが難しいのですが、ある程度おいしく飲むということであれば、私たちアルトコーヒーの珈琲豆なら「豆のまま」の状態で、「冷蔵庫で保存」していただければ2ヶ月ほどはおいしく飲んでいただけます。
コーヒー教室では、このようなことも踏まえて理屈で説明するだけではなく、飲み比べを主体にした感じてもらえる教室を行っています。コーヒーは飲み物なので、飲んでいただければほぼ違いはわかりますので。
以上、長くなってしまいましたが、よろしくお願いいたします。
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■ コーヒーの保存方法 |
珈琲豆の保存方法は、冷蔵庫(長期保存なら冷凍庫)をオススメしています。
★粉の場合なら、2〜3週間
★豆のままなら、1〜2ヶ月
注:おいしく飲める期間は焙煎方法や焙煎度合いによっても異なります |
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あると便利な珈琲豆保存瓶
⇒ コーヒーの保存方法 |
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