さて、ここからは焙煎の後半である『焼く』作業です。上記の写真では、専用スプーンで生豆の状態を確認しています。だいぶコーヒーに色がついてきたのがわかりますよね。先程お話しした水抜きが終わってからは、一気に火力を上げてコーヒーを焼く段階に入っていきます。
焙煎は、表面だけでなく中心部まで均一に火を通す(豆はコロコロ丸いものなので)ことが重要で、コーヒー豆にうまく火を通せなければ豆の表面と中心部に煎りムラができてしまいます。
「焙煎は化学変化。生豆の成分を煎り豆の成分に変化させるには、一定のプロセスを与えるために一定の時間が必要である」
この言葉を忘れず、ただ焼くだけではなく、その生豆にあった焙煎方法、時間、火力などを選んで焙煎を進めていきます。
どの生豆も同じように焙煎すればいいわけではなくて、その生豆に合った焙煎方法を見極めていくことが焙煎が難しいと言われるところです。生豆の特性と焙煎機の特性を見極め、その特徴を生かせる焙煎方法を行なうことがコーヒーのおいしさのコツですからね。
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