イスラム教の僧侶シェーク・オマールは、無実の罪でアラビアのモカからオウサブという土地へ追放されました.。山の中には何も食べ物がなく、さまよい歩いていると、小鳥が赤い木の実をついばんで陽気にさえずっているのを見つけました。
オマールは、その赤い実を摘んで、煮こんでみると、すばらしい香りが漂うスープができたのです。早速飲んでみるとみるみるうちに疲れが取れ、心と体に活力がもどってきたのです。
こうして赤い実の不思議な力を知ったオマールは、この実を使って多くの病人を救いました。この評判が故郷にも届き、罪を許されて再びモカにもどり、さらに多くの人々を救いました。それによってオマールは、聖者としてあがめられるようになったそうです。
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