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■コーヒーとは?
コーヒーベルトという名前をご存知ですか?コーヒーが主に栽培され る南北両回帰線(北緯25度、南緯25度)内の熱帯・亜熱帯地域を指します。
コーヒーの木はアカネ科の多年生の喬木で、アカネ科・コーヒー属は
約40種類に分かれています。飲料用に出荷される主な豆は、アラビカ種が全体の70〜80%、ロブスタ種が20〜30%を占めています。
現在、コーヒーを栽培する国は60余国に及び、高品質のアラビカ種は、霜害のない標高1000〜2000mの高地で、質のやや劣るロブスタ種は、 標高1000m以下の熱帯地域で栽培されています。
高地産の豆の方が、香り、酸味、コクに勝っているのは、気候が低地に比べて冷涼(年平均気温15〜25℃)で、コーヒーの実がゆっくり時間をかけて熟するためといわれています。
■コーヒーの生豆とは?
コーヒーの完熟した赤い実をレッドチェリーといいます。 この果肉を剥くと、中からパーチメント(内果皮)が出てきます。 これを精製したものが、やがてコーヒー豆になるわけです。
風味、香りともに優れているといわれるアラビカ種の豆がレギュラーコーヒーに使われるのに対し、低地で栽培されるロブスタ種の豆は、主にインスタントコーヒーの増量材やアイスコーヒー、また工業用に使われています。
このロブスタ種には独特の香り(ロブスタ臭と呼ばれる異臭)と苦味があり、ほんの2〜3割混じるだけで、味全体をロブスタ色に変えてしまうほど強烈な個性をもっています。
焙煎やブレンドをする際には、ロブスタが混じらないように気をつけてください。
■主な生産地
ブラジル・コロンビア・ペルー・エクアドル・メキシコ・グアテマラ・ エルサルバドル・ホンジュラス・コスタリカ・ジャマイカ・キューバ・ ハイチ・ドミニカ・ケニア・タンザニア・エチオピア・インド・中国・ インドネシア・パプアニューギニア・オーストラリア
たくさんの国で生産されていますが、第一位は、やはりブラジルです。
■珈琲豆の種類
ブルーマウンテン(ジャマイカ) 最高級品と評価され、
やわらかく、 まろやかな風味、バランスのとれた上品な味と香りで人気です。
グァテマラ(グァテマラ)
上品な酸味があり、味と香りの バランスがとれているのが特徴です。
ハワイ・コナ(ハワイ) ハワイ島でとれる高級品です。 強い酸味と甘い香りの個性的なコーヒーです。
コロンビア(コロンビア) 円熟した酸味とコク、甘い香りで、マイルドコーヒーの代表格で、 日本でも人気のコーヒーです。
ブラジル・サントス(ブラジル) サントス港から輸出されるブラジル・サントスは、 中性の風味でどの産出国の豆ともよく調和し、ブレンドのベースに最適です。
マンデリン(インドネシア) スマトラ島産の最高級品です。苦みの中になめらかなコクがあります。
モカ(エチオピア・イエメン)
強い酸味とモカ独特の風味が、コーヒーの原産地と言われるほどの 特徴を持っています。モカはコーヒーの代名詞としても広く使われています。
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