五味と味覚と感性と
五味とは、読んで字の如く「五つの味」
「甘い」「酸っぱい」「塩辛い(しょっぱい)」「苦い」「辛い」
⇒ 食の豆知識
美味しいという表現よりも、
旨い(旨み)という表現のほうが、
より贅沢さを感じます。
「うまみ」で変換をすると、
「旨み」だけではなく「甘み」と変換されるのは、
あまみの中にあるうまみだからですかね^^
味覚の不思議とヒント
・人間は匂いと味をセットで捉えてしまう
・体温に近い辺りで味を強く感じる ⇒ 20度から40度あたりの温度
・甘味はこの範囲よりも高温側が感じやすい
・塩味や苦味は低い温度で低温が感じやすい
⇒ ふしぎしんぶん
2005年5月の第57号「おさとうのふしぎ」より
「大人味」と「子供味」という考え方
大人味とは苦味・渋味・酸味
子供味とは甘味・辛味・旨味
万人が好むわかりやすい味とそうではない味
わかりやすいのは渋みでしょうか、
珈琲でも渋みはあまり良くないものとされますが、
渋みが適度に入っている珈琲は、
味の幅というか深みを感じさせてくれます。
といっても、バランスは非常に難しく、
ちょっとでも渋みが際立てば、
ただの飲みにくくうるさい珈琲になってしまうので、
そういう意味ではやはり無難なのは、
渋みをできるだけ入れない珈琲液になります。
■銀座で珈琲50年増補新版> カフェ・ド・ランブル 関口一郎著
関口さんの書かれた「銀座で珈琲50年」にも出てくる話ですが、
珈琲の「コク」と「アク」
はたしてアクは悪かどうか…
当時読んで目からウロコで、
非常に面白かったように記憶があります…
7,8年前の記憶ですが^^
「コーヒーが飲めないのは子供の味覚だから…」
もともと珈琲が持っている苦味や酸味は、
人間が毒として捉える味であって、
子供の場合にはそれが顕著で、
間違って口に入れてしまっても、
苦味や酸味の場合には、
ペッと吐き出すための味だとも言われます。
それが大人になると、
美味しさや旨みに変わってくるのは、
これまた不思議なことですよね。
■感性の起源
感性の起源―ヒトはなぜ苦いものが好きになったか 都甲 潔著 中公新書
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バクテリアなど単細胞生物は苦いものから逃げる。
なぜなら毒だからである。
ヒトの赤ちゃんも苦いものを避けるが、
成長にしたがって好むようになる。
違いはどのように生まれどれほど違うのか。
そして私たちがふだん認識している「感性」は
何にもとづくものだろうか。
五感のうち、生きることに直接かかわる味覚と嗅覚を手掛かりに、
生物が外界の情報を認知し、イメージを形成する過程を追って、
ヒトとは何かを問い直す。
本文より =========================
なぜ大人はコーヒーを飲むのか?
コーヒーが持っている酸味や苦味は、
本来人間が毒として捉えるもの。
大人と子供の味覚の違いなどはとても興味深い本
珈琲の味を判断する上では、自分の中の感覚を、
できるだけ細く豊かに辿っていくことが大切になります。
奥の奥のほうに針がすーっと入っていくイメージ…
感じた味を素直に表現するというのは、
少し慣れが必要な場合もありますけどね。
難しく考える必要はないですが、
感じたものを感じたままに表現すること…
できるだけ、素直になりましょう^^
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■ コーヒーの保存方法 |
珈琲豆の保存方法は、冷蔵庫(長期保存なら冷凍庫)をオススメしています。
★粉の場合なら、2〜3週間
★豆のままなら、1〜2ヶ月
注:おいしく飲める期間は焙煎方法や焙煎度合いによっても異なります |
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あると便利な珈琲豆保存瓶 |
■ 豆袋には【焙煎日】を記載 |
アルトコーヒーでは新鮮な珈琲豆を味わっていただきたいため、製造年月日ではなく【焙煎日】を記載しています。
時間と共にコーヒー豆がどのように変化していくのか味わってください
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焙煎されて2、3日後がもっとも味が落ち着いてうまみが感じられる |
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