コーヒーとハイカラ/文明開化の「鹿鳴館」
ハイカラな高級飲料コーヒー
当初はコーヒーに対して拒否反応を示した日本人でしたが、開国して明治時代に入ると、コーヒーを積極的に受け入れようとする姿勢が見えてきます。
これは西洋文化を取り入れ、西洋人と積極的に付き合おうと言うに異本人の文明開化への憧れもありました。
そして長崎、神戸、横浜、函館などに次々に外国人居住地が作られて、そこで外国人から接待を受けたり、欧米諸国への施設や視察や留学などで洋風の食生活を経験したり、横浜などに外国人相手のホテルが作られたりと、日本人が洋食やコーヒーを口にする機会はどんどん増えていきました。
それでも最初は、ほんの一握りの上流階級の人々の口にするハイカラな高級飲料の域を出ることはありませんでした。
文明開化といえば忘れてはならないのが「鹿鳴館」。政府は西洋の要人に対して日本が文明国であることをアピールするために、この豪華な迎賓館を作り、西洋人と日本の上流階級の人々とのパーティを昼も夜も催しました。
しかし一般の人々にとっては、コーヒーはまだまだ高嶺の花的な存在でした。
■コーヒーの歴史/関連書籍
日本最初の喫茶店「可否茶館」の歴史 星田宏司著 いなほ書房 /星雲社
価格1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料
黎明期における日本珈琲店史 星田宏司著 いなほ書房 /星雲社
価格1,200円 (税込 1,260 円) 送料無料
コーヒー文化研究 No.3/価格1,000円 (税込) 送料別
学会誌「コーヒー文化研究」はコーヒー研究者による論文や、総会・集会時に行われた講演内容が収録されています。その内容は学会会員ほか多くの方々から、高い評価をうけています。
珈琲と文化 No.68/価格840円 (税込) 送料別
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