コーヒーの歴史/コーヒー文化と長崎出島
長崎出島に入ってきたコーヒー文化
初めて日本にコーヒーが入ってきたのは元禄年間の長崎出島でした。人々に受け入れられたのは明治時代になってから。日本のコーヒーの歴史を振り返ってみましょう
西欧諸国ではコーヒーハウスが次々オープンして、コーヒー文化と呼べると文学や学術が開花していた頃、日本は江戸時代で厳しい鎖国の真っ只中にありました。当時最先端だった飲み物のコーヒーは、出島のオランダ商館に持ち込まれたと推測されています。
しかし当時外国人と接触できたのは役人、商人、通訳などの限られた日本人だけで、せっかく出島に入ってきた「コーヒー」も、当時の日本では普及しませんでした。
緑茶を楽しんでいた日本酒に親しんでいた当時の日本人には、コーヒーの焦げ臭い臭いと苦い味が、口に合わなかったことが窺えます。
出島には入ってきていたのに一般に広がらなかった背景には、鎖国政策もさることながら、新しい飲み物の味に日本人の舌が馴染めなかったという事情もあったようです。
本格的な普及は、明治も半ばを過ぎてからになります。
■コーヒーの歴史/関連書籍
日本最初の喫茶店「可否茶館」の歴史 星田宏司著 いなほ書房 /星雲社
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黎明期における日本珈琲店史 星田宏司著 いなほ書房 /星雲社
価格1,200円 (税込 1,260 円) 送料無料
コーヒー文化研究 No.3/価格1,000円 (税込) 送料別
学会誌「コーヒー文化研究」はコーヒー研究者による論文や、総会・集会時に行われた講演内容が収録されています。その内容は学会会員ほか多くの方々から、高い評価をうけています。
珈琲と文化 No.68/価格840円 (税込) 送料別
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