浅煎りにできない珈琲豆と深煎りにできない珈琲豆はありますか?
「浅煎りにできない珈琲豆と深煎りにできない珈琲豆はありますか?」
基本的に、「焼く」「焙煎する」という意味だけであれば、
浅煎りにできない珈琲豆、深煎りにできない珈琲豆というのはありません。
どんな珈琲豆でも焙煎できます。
産地の味の傾向によっては、
浅煎りにできない珈琲豆や深煎りにできない珈琲豆はあります。
浅煎りにするということは、
その珈琲豆の持っている酸味を生かすということなので、
酸味が生かせない、酸味が合わない珈琲豆もあります。
例えば、インドネシアのマンデリンなどは、
苦味の成分が多いので、浅煎りで焙煎してもきれな酸味は出せません。
あと、コロコロした膨らみや厚みのある珈琲豆は、
水分が多いことや、焼き難いという点から言えば、
わざわざ浅煎りにする必要性は少ないかもしれません。
(浅煎りの焙煎ができないという意味ではありません)
深煎りにするということは、
苦味を生かすコーヒーを作ることが目的になりますので、
どのような苦味を表現するのかを考える必要があります。
例えば、ジャマイカのブルーマウンテンなどでは、
もともと深煎りに耐えられるものではありませんので、
深煎りにしても味が抜けてしまい単調な苦味になります。
(単調な苦味が好きな方であればいいですが。)
豆が薄い、小さい、水分が少ない珈琲豆は、
火が通りやすい点から考えても、
わざわざ深煎りにする必要性は少ないかもしれません。
そんな豆の場合には、深煎りにするよりも、
酸味を生かすような焙煎をしてあげたほうがいいかもしれません。
(深煎りの焙煎ができないという意味ではありません)
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